那覇から100キロ西にある久米島。
だからこそ、スピードを上げたとしても、
その距離感がつかめないほど、遠い位置にある…
そんな認識しか出来ませんでした。
雨が降りしきる中、
船の中のアナウンスで、イルカの大群がいることを知った。
イルカの大群なんて、普通の船では教えてくれない。
いや、そんな場面にすら出くわすことがない。
だって、自然に生きるイルカの大群が、
大海原の遠く、それでいて自分の視界に入る位置を泳いでいるわけだから。
それは、ある意味、自分がいるこの場所が、
イルカが見れる沖縄であったことを感謝するしかないわけで。
そうこうしているうちに、視界の向こうに、島が見えてきた。


これらは慶良間諸島の島々である。
スキューバダイビングをしている方にとっては、
まるで聖地のように、南国の最中が泳ぎまわり、
しかも透明度の高い場所でもあるようである。
しかし、船はそんなのは関係なく、100キロ西へと突き進む。
しかも、そんなに速いスピードではなく、
自転車でも必死に漕げば追いつくであろうスピードで。

途中、立ち寄った島・渡名喜島。
人工500人程度の小さな島であるが、
島の方々はいつも行き交う船に手を振って見送ってくれた。
そして、その渡名喜島からさらに西へ進んだところに、
今回の目的地・久米島がある。
球場寅さん初の離島上陸…その瞬間は間もなくだ。
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