長期のゴールデンウィークに入った私は、
祖父母のいる長崎に用事があったため、九州へと旅立った。
しかし、ただ単に長崎までを往復するだけでは、
やっぱり面白味に欠けるではないか。
しかも、この球場行脚の直前、
良く利用している全国チェーンのビジネスホテルの無料宿泊券をもらった。
せっかくの機会だから、これを使ってみよう…
そう思い立ち、私は九州を時計回りにぐるっと一周してから、
長崎に向かうことを思いついた。
その道中、いくつかの球場を巡っていこう…
球場寅さんのぶらり九州旅が始まったのである。
この日、朝早い新幹線に乗り、新大阪から一路・小倉へ。
小倉では特に何をすることもなく、乗り換えの時間が迫っていたこともあり、
すぐさま在来線のホームへと歩いた。
すると、青色のメタルボディに輝く特急「ソニック」がやってきた。
九州の特急は鉄道ファンならずとも、
どれも個性的な電車ばかりなのが、すごく目を引く。
その日はゴールデンウィークでありながらも、
飛び石連休の平日だったこともあり、車内はガラガラ。
車内も太陽の光が差し込み、すごくさわやかな雰囲気であった。
それにしても、小倉から大分って結構距離があるかと思っていたら、
意外とあっという間に着いちゃうもんですね。
私自身、これが3度目の大分なのだが、
暖かな春の日差しを浴びながら、本を読んでいる間に、
特急「ソニック」は終点・大分駅に到着したわけで。

これから制限時間2時間半。
大分での球場寅さんの球場行脚がスタートだ!
私が初めて大分に来たのは1992年のことだ。
親友と2人で九州を巡るたびに出かけたのだが、
最初の目的地がこの大分だった。
でも、大分と言っても、特に見るところがなく、
幽霊が出そうな気味の悪いビジネスホテルに泊まった…
ただそれだけの記憶しかないのだ。
今だったら、別府でも湯布院でも、
温泉に浸かるようなスケジュールを考えるんだけどね。
中学生の考えるスケジュールは、
ただただ「電車に乗った」「県庁所在地の駅に降りた」…
それだけがステータスのような感じだったもんなぁ。
結局、何もせず「大分に行った」…
それだけしか残らない旅だったわけで。
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