この年、私は妻と結婚した。
結婚式も挙げることなく、両家顔合わせをした後、
その2日後に入籍して、晴れて夫婦となった。
ところが結婚式もしてない状態で、
しかも新婚旅行もなし…これでは寂しすぎるからということで、
近場でもいいから新婚旅行をしようということになり、
私たちは信州へと出向くことになった。
初日は、長野県は松本市で一泊し、
その翌日、私たちは山梨県の甲府へと向かった。
私自身、その当時、山梨県は8年ぶりのこと。
山梨県の富士の裾野に「忍野八海」という観光地があり、
大学時代にゼミの合宿で来たことがあり、
それ以来のことになった。
それゆえ、甲府市内を歩くのは初めてのことだった。
私は「球場寅さん魂」を出して、
妻に「甲府の球場に行きたい」とお願いして、
付いて来てもらえることになった。
長野県の松本から鈍行に乗り、山梨県の甲府にたどり着いた。
非常に長い道のりではあったが、
旅行気分に浸っていたこともあり、あまり長さを感じなかった。
そして、甲府に着いたら早速食べたいものがあった。
JR甲府駅の北側の出口を出てすぐのところに、
「小作」というお店がある。
そこで、甲府の名物を食べることにした。

それがこれ。
甲府名物といえば「ほうとう」だ。
とにかくいろんな具材が鍋に入っている。
そして太いうどん(いや、すいとんっぽくもあり)も存在感を出している。
みそ味のこの風味がたまらない。
そして、ついでに頼んだ「馬刺し」もまた最高だ!
馬刺しといえば、熊本を思い出すが、
実はこの甲府も馬刺しが有名らしい。
昼間からビールを片手に、ほうとうと馬刺しに舌鼓。
こんなこと普段は出来ないよね。
新婚旅行ならではの緩やかな時間に感謝するばかりだった。
この「小作」というお店は、
JR甲府駅の北口を出てすぐのところにある。
実は、このお店をリクエストしたのは妻だった。
というのも、昔、ウッチャンナンチャンの番組で、
この店が登場していたことを覚えていたようで、
甲府に行くなら、この店に行ってみようということになったのだ。
私自身も「ほうとう」を本場で食べるのは初めてのこと。
だから、どんなものかを楽しみにしていた。
でも、「所詮はうどんだから、すぐにお腹がすくんじゃ…」と思っていたが、
それは大きな間違いであった。
とにかく具材がいっぱいあって、
いろんな栄養が詰まっている料理だと思った。
そのボリュームはすごくて、鍋の底から誰かが具材を足しているんじゃないか…
そう思うほどに、食べても食べても、
何だか鍋の中身が減った気がしない…
それくらい、ボリューム満点、しかも栄養満点の料理だった。
しかも、美味い!!
これは、絶対に食べてみてほしいなと思う逸品だった。
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